結婚式を考えるとき、
どうしても避けて通れない費用の問題。
しかし、いざ見積もりをもらっても、
安いのか高いのかわからなくないですか?
そので今回は、
結婚式の費用の内訳や節約方法を
ウェディングプランナー歴10年の雜賀が、
しっかり解説しますね。
まずは1章と2章で、
- 式場の形式による違い
- 挙式スタイルの違い
- パーティ・プランの違い
- 人数の違い
など、結婚式の費用の内訳を紹介します。
選ぶ式場や挙式のスタイル、招待する人数によって
変わる費用を紹介します。
3章では、
- もらえるご祝儀額はどのくらい?
- 自己負担額はいくらになる?
- 実際にいくらお金を用意する必要があるの?
といった疑問に答えていきます。
4章では支払い方法の種類である、
- 現金払い
- クレジットカード払い
- 当日払い・後払い
- ブライダルローン
について解説し、5章では
節約方法について使えるテクニックを
いくつか紹介しますね。
結婚式の費用は、
色々な項目によって決まりますので、
ひとつひとつを見直していけば、
大幅に費用を抑えることも可能です。
しっかりチェックしておいて下さいね。
第1章 結婚式にかかる費用!パターン別の料金相場を紹介
結婚式の費用というものは
たくさんのアイテムの集合体なので
項目の詰まった見積もりが出ます。
人数やスタイルによって金額が変わり、
さまざまな要素が複雑に絡み合って
算出されています。
いくつかのパターンから算出した料金の相場を見ていきましょう。
1.式場の形式による違い
一言に「式場」といっても、
選択肢はたくさんあります。
式場に形式のよる
費用の相場はどのくらいなのでしょうか。
2017年のゼクシィ結婚トレンド調査によれば
このようなデータが出ています。
式場の形式別・結婚式費用
会場形式 | 平均相場価格 |
迎賓館・ゲストハウス | 425.7万円 |
専門式場 | 389.3万円 |
ホテル | 372.0万円 |
レストラン | 338.5万円 |
海外挙式 | 294.6万円 |
それぞれの式場によって
これほどの違いが出る理由は
どこにあるのでしょうか。
迎賓館・ゲストハウス【425.7万円】
建物ごとを貸し切るスタイルの
迎賓館やゲストハウスは
もっとも相場が高くなります。
専門式場【389.3万円】
結婚式のために建てられた専門式場は
迎賓館やゲストハウスに次ぐ相場。
ホテル【372.0万円】
みんなが連想する”披露宴”の
代表でもあるホテルでの結婚式。
費用は1位のゲストハウスと50万円近く
お安く収まる結果となりました。
レストラン【338.5万円】
レストランを利用した披露宴は
お色直しや演出が行われないケースも多く、
費用相場も低くなります。
海外挙式【294.6万円】
海外ウエディングのお金は旅費と
結婚式の費用、現地で支払う諸費用の
合計額となります。
人気の国としては、
ハワイ・グアム・オーストラリア・ヨーロッパなどなど
▼海外挙式の詳細はこちら
2.挙式スタイルの違い
結婚式の費用は、挙式スタイルによっても
多少の違いが出てきます。
挙式スタイルの違いによっても
費用は変わりますが、
いずれにしても多くの場合、
20万円程度に収まります。
チャペル式【15万円~20万円】
式場内のチャペルで
キリスト教式を行う場合の料金は
牧師や聖歌隊・オルガニスト・
誓約書・結婚証明書などが含まれます。
式場内で行う挙式スタイルとしては
もっとも高い相場です。
人前式【5万円~10万円】
十字架を外したチャペルや披露宴会場、
ガーデンなどで行われ、宗教色のない人前式。
料金は一般的に
司式と誓約書・結婚証明書などが
含まれています。
ドレスでの挙式で
なるべく挙式費用を抑えたい人にも
おすすめの挙式スタイルです。
神前式【3万円~10万円】
式場内にある神殿での神殿式料金には、
斎主や巫女・お神酒・誓書などが含まれます。
一般的には
チャペル式よりもリーズナブルです。
▼神前式にかかる費用についてはこちら
▼挙式スタイルについて詳しくはこちら
3.パーティ・プランの違い
費用の金額をもっとも左右するのが
パーティ内容です。
挙式の後のパーティは、
料理や飲み物をはじめとして、
さまざまなアイテムを使用するため、
費用がかかる要素が多く含まれます。
披露宴【400万円~】80名
二人のゲストに加えて
両親のゲストを呼ぶケースもあり、
招待客は多数。
複数回のお色直しや
派手な演出が入ることも珍しくありません。
両家の意地の張り合いで
「あれもやって」「これもやって」
という要望がひしめきあうのが披露宴です。
冗談のようですが、
これが披露宴の金額を上げる
最も大きな要素です。
これらの理由から
両家が主催する披露宴は
費用相場が最も高くなります。
飲食中心のパーティ【250万円~】50名
招待客が多数であっても
カジュアルなパーティの場合は、
費用はかなり抑えられます。
衣装や演出にかかる金額が減ることが
リーズナブルな相場になる理由です。
マタニティプラン【80万円~】30名
マタニティプランだと
時期が限定だったり
お急ぎの方が多いので
親族・友人を数人招待しても
プラン自体が安く
費用を抑えることができます。
▼マタニティウェディングの費用はこちら
⇒マタニティウェディングのプラン!費用はどのくらいかかるの?
家族・親族の会食【15万円~】10名
家族だけ、あるいは家族と親族での会食は
相場としてはかなり低くなります。
ですが、会食という名目の場合は
披露宴やパーティと異なり、
ご祝儀は期待しない方がいいでしょう。
▼家族婚の費用はこちら
2人・家族の挙式のみ【5万円〜】2名
挙式のみをする場合は
とても金額が安く感じますが
写真・衣装などのアイテムで
金額が変わるようですね。
ただ、人数は多少変わっても
そんなに金額に左右されない
プランでもあります。
▼挙式のみの費用はこちら
1.5次会・二次会【50万円~】30名
友人主催のパーティは、
一見すると
リーズナブルな金額に思えますよね。
ですが、全額を会費で賄うとなると
ご祝儀の相場以上の金額に
なってしまうことも。
そのため、衣装や写真など、
自分たちにかかる費用は
負担する心づもりが必要になります。
第2章 結婚式の招待人数によって全然違う!人数別の費用相場は?
結婚式の費用が
人によってこれほど差が出るのは
内容もあることながら
招待客の人数が異なるためです。
続いては
招待客の人数による違いを見ていきましょう。
30人以内の結婚式の費用
費用総額:150万円~200万円
30人以内の小規模な結婚式は、
派手な演出を入れるよりも
会話や食事を楽しみたいというケースが多く、
相場もそれほど高くはありません。
また、この規模であれば
ゲストも親族が多くなることが考えられるので、
ご祝儀を結婚式費用に充当する場合は、
現実的な人数だと言えるでしょう。
▼ゲスト30名の費用の詳細はこちら
50人の結婚式の費用
費用総額:270万円~320万円
招待客が50人いれば、
パーティはそれなりの盛り上がりが
予想されます。
多少の演出やお色直しも
必要になってくることも多く、
それなりの自己資金が必要な金額になります。
▼ゲスト50名の費用の詳細はこちら
80人以上の結婚式の費用
費用総額:350万円~400万円
80人呼ぶとなると、
費用総額はもちろんそれなりに上がります。
▼ゲスト80名の費用の詳細はこちら
一人あたりにかかる費用の平均は?
結婚式の費用は、
これまでに挙げてきたように、
明確な数字を約束することはできません。
ですがあえて平均値を出してみると
1名当たりの結婚式総費用
- 結婚式総費用平均【354.5万円】
- 平均ゲスト数【70.2人】
というデータから
一人当たりの費用平均額は5万円
であることがわかります。
結婚式の内容がまったく決まっていないけれど
それでもかかる費用が知りたいという場合に
参考にしてみてもいいかもしれませんね。
ただ、1人あたりのデータからすると
結婚式が黒字は有り得ないんでしょうか。
▼結婚式の費用についてはこちら
第3章 結婚式でもらえるご祝儀の平均額はどれくらいなの?
もらえるご祝儀の総額は?
結婚式の費用に
ご祝儀を充当しようと考えている場合、
気になるのはやはり
「いったいいくらご祝儀が集まるのか」
ということ。
2017年ゼクシィ結婚トレンド調査の
結果によれば
ご祝儀総額および平均額
順位 | ご祝儀額 | 割合 |
1位 | 200万円~250万円 | 21.6% |
2位 | 300万円~350万円 | 15.5% |
3位 | 250万円~300万円 | 14.5% |
ゲストの分類によるご祝儀平均額
- 友人 3万円
- 上司 4万円
- 恩師 3.8万円
- 親族 6.6万円
となっています。
▼結婚式のご祝儀の目安はこちら
結婚式費用の自己負担は結局どれくらいかかるの?
それでは、実際に結婚式を行うとなったとき、
どれだけのお金を用意すればいいのでしょうか?
答えは
衣装や写真など、
自分たちにかかる費用は自分たちで用意する
ということです。
金額にしておよそ
150万円~200万円用意しておくと安心です。
たとえば、料理や飲み物、ギフトなどは
最終的にはゲストの手元へ行くもの。
これらにかかる費用は
基本的にはご祝儀で賄えます。
これらは変動費と言われる費用で
ゲストの人数によって金額も変わります。
ですが、自分たちにかかる費用は固定費であり、
ゲストの人数にかかわらず
自分たちが判断し、決めることができます。
予算の余裕がないときは、
固定費を抑えることがカギになります。
固定費はご祝儀をあてにしてはいけないと
心に決めてお金を準備しましょう。
▼自己負担額の詳細はこちら
第4章 結婚式費用の支払い方法!どんなパターンがある?
費用面で最も注意すべきことは
その費用をいつ、どのような方法で
支払うのか、ということです。
これは後々のトラブルを防ぐためにも
契約時に規約を
しっかり確認しましょう。
基本的には現金での先払い
もっとも多いケースが現金での先払いです。
結婚式の費用は金額も大きく、
もしもそれが未回収となった場合、
会場側も甚大な損害を被ることになります。
そのために
もっとも信頼がある
現金での先払いが条件になっていることが
多いのです。
費用より先に支払う申し込み金の
相場はどれくらいなんでしょうか?
またキャンセルの場合は
返金されるのか
こちらの記事で詳しく説明しています。
▼結婚式の申込金の相場はこちら
会場によってはクレジットカードでの支払いも可
数百万になることが多い結婚式の費用。
できることならクレジットカードで払って
ポイントを貯めたいと考える人もいるでしょう。
クレジットカードの支払いを希望する場合は
まず会場に確認してみましょう。
全額OKの場合もあれば、
「〇万円まで」という条件がつくこともありますし、
料理や飲み物の分はカードでいいけれど
それ以外は現金で、というケースもあります。
ご祝儀を充てる当日払いや後日払いが可能な会場も
会場の考え方や地域性によっては
当日払いや後払いに
対応してくれることもあります。
中には
「後日、請求書を発行してからの支払いで」
という会場も。
支払う側としてはうれしい条件ですよね。
ですが、ご祝儀は不確実なものであることと、
結婚式が終わったらすぐに支払いが待っているという
精神的負担があることも忘れてはいけません。
詳しくはこちらで解説しています。
▼結婚式の後払い交渉のコツはこちら
ブライダルローンという方法も
希望の会場が
現金での先払いが条件だった場合、
事前にそれだけの現金が
用意できないケースもあります。
その場合は
ブライダルローンを組むことも
一つの選択肢です。
ローンの支払いに
ご祝儀を充当することもできるため、
現実的な選択肢と言えるでしょう。
しかし審査があり、
通らないケースもあるので要注意です。
ただ、ブライダルローンで
審査が通らないことも
たまにあるようです。
事前に原因をチェックしておきましょう。
▼ブライダルローンの審査についてはこちら
第5章 結婚式費用を抑える方法は?節約術を紹介!
結婚式をするにはお金が必要ですが
二人の人生は結婚式で終わりではありません。
現在の経済状況や
その後の生活を考えて
少しでも費用を抑えたいと思うのは当然のこと。
以下の方法で
無理なく結婚式費用を節約してみませんか?
アイテムを手作りして持ち込む
結婚式には
さまざまなアイテムが必要になりますが
会場を通さずに自分で手配することで
安くあがるケースもあります。
- 招待状などのペーパーアイテム
- ウエルカムボード
- お見送り時のプチギフト
- 引出物を入れるバッグ
などは、
手作りしたり、ネットショップを活用するなど
工夫次第で安くなります。
結婚式の日程や時間帯を妥協する
もしも自分自身と両家が納得できるなら
希望する日程や時間帯を変更すると
同じ内容でも
驚くほどの節約になることもあります。
契約段階で式場と直接値引き交渉する
契約前に見積書をもらって
そのまま契約すると
その見積書で納得したと
みなされることもあります。
すると、契約後の値引き交渉が
難しくなってしまいます。
もしも直接の値引き交渉を考えているなら
契約前に交渉しましょう。
その際に、先述の日程や時間帯などの
「こちらも〇〇を譲歩する」
という要素があれば
なおさら交渉しやすくなります。
▼結婚式の値引きの方法はこちら
式場探しサービスを上手に利用する
「結婚式 会場」のようなキーワードで
ネットを検索すると
さまざまな式場探しサービスが表示されます。
その中には、期間限定割引や
そのサイトを独自の割引が適用されるため、
直接申し込むより安くなることも少なくありません。
割引サービスに特化しているサイトでは、
通常価格より100万円以上安くなることも。
▼ブライダルフェア予約のキャンペーンはこちら
▼見積もりを削るポイントはこちらで詳しく解説しています。
⇒結婚式の見積もりを削る10のポイント!予算がオーバーしないコツ
まとめ
結婚式の費用については
「簡潔に説明する」ということが
難しい点も多々ありますが、
費用を抑えるためには
まずは自分たちにかかる費用を
抑えることが大前提です。
▼結婚式の親が負担割合はこちら
⇒結婚式の費用は親が出すもの?負担してもらう割合の平均とは?
▼結婚式の新郎新婦の負担割合はこちら