結婚式をしたい!
けれどそのための貯金がない!
一見、華やかで夢と希望にあふれている
イメージが強い結婚式も、
お金を払ってこそ叶えられる夢
であることは事実です。
ですが、結婚式をしている人たちがみんな
それだけの貯金があったのかというと
実はそうでもない様子。
中には「結婚式をして儲かった」という
驚きの発言をする人もいて、
結婚式の収支に疑問を感じている人も
いるのではないでしょうか?
今回はフリーランスのプランナーが
結婚式費用とご祝儀の収支について
解説いたします。
結婚式の資金計画に
ぜひお役立てください。
結婚式費用は黒字・赤字?先輩カップルたちの実情とは
まずは実際に結婚式をした
先輩カップルの実情を見てみましょう。
アンケートによると
赤字 50.0%
黒字 14.0%
どちらでもない 16.4%
わからない 19.6%
出典:マイナビウェディング
となっています。
先輩カップルのうち、
半数は結婚式にご祝儀以上の費用を
かけているということになりますね。
ですが、黒字だったという人が
いるのも事実です。
先述の「結婚式をして儲かった」
という発言は、嘘ではないようです。
結婚式の費用&ご祝儀!収支額の相場と内訳を人数別で紹介
それでは「赤字になる」「黒字になる」
の違いは、どのようなところに
あるのでしょうか?
結婚式費用において、
内訳を大きく左右するのは
招待客の人数です。
人数によって、結婚式の形態が
決まってくるという側面もあり、
結婚式費用の試算においては
人数は欠かせない要素になります。
こちらの記事を確認してみると
人数別・形式別の費用相場がわかります。
ここでは招待客の人数別に
収支額の相場と内訳について
解説していきます。
※本来、ご祝儀やお祝い金を
収入として扱うことは
適切ではありませんが、
ここでは記事の性質上、
「収入」「支出」という表現を使用します。
10人以下の家族婚
昨今は、家族のみで食事会を行う
「家族婚」が増えていますが、
意外な問題点として挙げられるのが
費用の問題です。
こちらの記事にもあるように
家族婚では一般的に費用総額は
それほど高くなることはありません。
⇒家族婚の費用!少人数結婚式の相場はどのくらい?
一般的な家族婚の内訳はシンプルで
- お料理
- 飲み物
- 引出物
- 挙式料
- 会場料
- 衣装
- お仕度料
- 家族写真撮影
程度で済むことがほとんどです。
家族婚で考えられる収入は
親からのお祝い金や援助に加えて
兄弟や祖父母からのご祝儀があります。
兄弟・祖父母のご祝儀相場は高く、
1人もしくは1世帯5万円程度であることが
多いようです。
また、家族婚では
費用がかかる演出を行うケースは少なく、
衣装の点数も少ない傾向があるため、
自己負担額ゼロで結婚式を行うことも
夢ではありません。
このようなケースでは、
費用もおおよそ15万円~とリーズナブル。
ご祝儀は一人当たりの平均額である
3万円で計算しても
10人参加であれば30万円。
かなり高い確率で、自己負担ゼロの
結婚式を実現できます。
「絶対に赤字を出したくない」
「自己負担ゼロで結婚式をしたい」
という人にはおすすめの
スタイルと言えるでしょう。
実際に自己負担0円でできるか
少人数結婚式の費用相場を
チェックしてみましょう。
▼家族婚の費用についてはこちら
30人程度の少人数会食
家族と親族で行う少人数の会食会では、
家族婚よりは費用は高めになるものの、
平均6万円とも言われる
親族からのご祝儀も見込めます。
お料理や衣装などを
一般的なグレードで収めれば
自己負担ゼロも可能な範囲です。
ですがこの場合は
上記の家族婚の内訳に加えて
- 控室料
- 衣装追加
- お仕度料追加
- スナップ撮影
- ビデオ撮影
- 演出(ウェディングケーキなど)
- バス送迎
などの費用がかかってくることがあります。
「どこまで求めるか」によって
費用も大きく変動しますが、
100万円~200万円程度が
費用の目安になるでしょう。
1人当たり3万円のご祝儀額で計算すると
30名であれば90万円が見込めますので、
多少の自己負担が必要になることも。
どこまでお金を準備できるかによって
食事会の内容を調整することも大切です。
▼家族婚のご祝儀の相場はこちら
▼招待ゲスト30人の結婚式の
食事会~パーティーまで形式別費用
についての記事はこちら
気になるご祝儀や結婚式の自己負担額
についても、ぜひご参考に!
60人程度の一般的な披露宴
近年、披露宴を行うカップルが
もっとも多く実施している規模です。
ですが「みんながやっているから
リーズナブル」という理屈が
通らないのも、この規模の披露宴の
難しさでもあります。
その理由は「とことん支出を
抑えることもできるけれど
多額の費用がかかることもある」
という流動性にあります。
60名を招待する披露宴は
新郎新婦の希望によって
形態が大きく異なります。
たとえば
- お料理はブッフェで衣装も1点、
演出はなしの
立食パーティを行った場合 - グレードの高い婚礼料理に
2回のお色直し、ケーキカットと
入退場時の演出、複数本の
ムービー上映を行った場合
では、費用に100万円以上の差が出ることも
少なくありません。
これらのことから内訳も上述の内容に加えて
- ビデオ撮影
- ムービー作成
- 演出にかかる費用
など、金額の大きな項目が増えていきます。
また、スピーチや余興、
受付などを依頼する場合の心付けも
必要になるかもしれません。
一方でご祝儀は、
それほど期待できないことも。
60人程度の披露宴では
友人や職場の人を呼ぶケースも多く、
その相場はおよそ3万円。
親族の6万円と比較すると、
高いとは言えません。
そのため、収支の試算には
ゲスト構成にかかわらず
1人当たり3万円という数字を
使うことをおすすめします。
60人のゲストだと仮定して
ご祝儀の金額は180万円。
一般的な披露宴の費用相場は
1人当たり5万円と言われているので
300万円。
より安全に見積もると、
120万円ほどの自己資金が必要な
計算になります。
▼50名の結婚式費用相場についてはこちら
▼80名の結婚式費用相場についてはこちら
90人以上の大規模パーティ
とてもお金がかかると思われている
90人以上の大規模パーティですが、
結婚式においては少々事情が異なります。
結婚式の費用は大きく分けて
- ゲスト数に関係なく発生する固定費
- ゲスト数に比例して発生する変動費
があります。
たとえゲストが10人であろうと
90人であろうと挙式料は変わりません。
90人の方が
1人計算の挙式料は安くなります。
これが固定費の性質です。
披露宴は人数が増えれば増えるほど
固定費よりも変動費の割合が
大きくなるという性質があります。
変動費として挙げられる項目は
- お料理
- 飲み物
- 引出物
- サービス料
などです。
これらの項目は、おおむねご祝儀で
賄える金額と言われているので
それほど神経質になる必要はありません。
90名を超える大規模なパーティでは
費用も400万円を超えることも
少なくありませんが、その分、
ゲスト数に比例したご祝儀も見込めます。
そのため、自己負担額は
60人程度の披露宴とあまり変わらないか、
場合によっては安くなることも
考えられます。
ゲスト数が増えれば増えるほど
披露宴も豪華にしたくなりますが、
その気持ちを抑えることができれば
より少ない自己資金で
披露宴を行うことができるのです。
結婚式費用の自己負担額を最小限に抑える方法
ここまで読んでいただいた方には
おわかりいただけたと思いますが、
結婚式費用の自己負担額を抑えるためには
固定費の割合を小さくすることが大切です。
ゲスト数が少ない披露宴で
- 衣装を何点も着る
- 高いプランの写真撮影を行う
- ビデオ撮影を行う
- 挙式料が高い挙式スタイルを選択する
ことは、自己負担額を跳ね上げる
要因になります。
結婚式の資金計画を立てる際に大切なのは
「固定費を自分自身で払う心づもり」。
もしも結婚式場からの見積もり額が
予算をオーバーしてしまった場合は、
見積もりを削ることも必要になります。
こちらの記事では、
見積もりを削るポイントについて
詳しく解説しています。
⇒結婚式の見積もりを削る10のポイント!予算がオーバーしないコツ
考え方として、
- ご祝儀でもらった分は
お料理や引出物などでゲストへ返す - 自分たちにかかる費用は
自分たちで支払う
これを忘れなければ、ゲストにとっても
「来てよかった」と思える
結婚式になるでしょう。
まとめ
結婚式は確かにお金がかかる
イベントですが、工夫次第で費用を
最小限に抑えることもできます。
「ここの会場の見積もりは高い」
「こっち会場の方が安い」
と比較するよりも、自分たちのプランの
組み方を見直してみることが大切です。
それでもやっぱりお金が足りない!
という時は、こちらの記事も
参考にしてみてくださいね。
費用も内容も、おふたりが
満足できる結婚式となりますよう……☆