g.神前式

神前式は親族のみ?友人は披露宴からじゃないとダメなの?

神社で神前式をやりたい!

けれど神前式について調べてみたら
「呼べるのは親族のみで友人は披露宴から」
という情報も……。

大切な友人にも
結婚式に列席してもらいたいけれど
神前式に友人を呼ぶのはNGなの?

神前式の後は親族のみの会食をするべきなの?

今回はそんな、神前式ならではの心配事について
フリーランスのウェディングプランナーが
解説します。

神前式は親族以外は入れないって本当?その理由とは

そういえば、友人の神前式って見たことがないなぁ

という人、きっと多いと思います。

写真などで神前式の様子を見ても
そこにいるのはごく近しい親族たち。

友人の姿はおろか「親戚」と呼ばれる人たちも
列席していないケースも多いですよね。

それはなぜなのでしょうか?

まず、神前式に「友人は列席してはいけない」
というルールはありません。

そもそも神前式が行われる神社は
多くの参拝者がやってくる公共の場です。

ふたりと親族のみの貸切スペースではありません。

本来は、そこにいるすべての人々で
ふたりの結婚を祝っていいものなのです。

それなのになぜ、神前式は親族のみと
言われるのでしょうか?

理由は2つあります。

  1. 神前式は両家の結びつきを重視する
    挙式スタイルなので、
    そこに立ち会う人は「両家に関係する人」
    だけでいいと考えられている
  2. 神前式が行われる本殿(神殿)が狭く、
    収容人数に限りがあるため、
    必然的に親族が優先される

筆者は神前式が「友人はNG」とされるのは、
この2つの理由が重なり、多くの人々が
そのような認識になったからだと感じています。

逆に考えれば、

  1. 両家が子息の挙式を本人の友人にも
    見てほしいと考えている
  2. 本殿(神殿)に友人も収容できる
    十分なスペースがある

ということであれば、
友人を呼んでも問題はありません。

一般的にホテルや結婚式場にある神殿は
狭いスペースであることが多いため、
友人を呼ぶことは難しいと思った方がいいでしょう。

対して神社の本殿は、
多くの人数を収容できることもあります。

余談ですが「友人は呼べないかも」という事態は
神前式に限らず起きる可能性があります。

たとえチャペルでの挙式でも
親族の人数がとても多い場合は、
友人までチャペルへ収容できず
親族しか呼べないことも。

挙式の場所を選ぶ際には、
収容人数が呼びたい人数を超えないこと
確認することが大切です。

神前式に招待する親族の範囲はどこまで?

友人を呼ばない場合、次に考えるのは
「親族をどこまで招待するか」でしょう。

一言に「親族」といっても、
その認識は人によって異なります。

どこまで呼ぶかの線引きには
以下のような基準があります。

  1. 両家の家族のみ
  2. 両家の家族および新郎(新婦)の兄弟とその家族
  3. 新郎家(新婦家)の血縁関係
    または婚姻関係で繋がりを有する者のみ
  4. 親戚全員

いずれの線引きでも間違いではありません。

親族や親戚の人数は、
その家によって異なります。

たとえ3に該当する人全員を呼びたいと思っても、
神殿の規模によっては入れない場合もあります。

それにこの線引きは、
当事者である新郎新婦からすると
非常に分かりにくいもの。

一つの目安としては
「親族集合写真に入ってほしい人は呼ぶ」
でいいでしょう。

ちなみに、ホテルや専門式場の神殿は
着席できる人数はかなり限られます。

家族全員が座れないケースも珍しくありません。

親族を呼ぶ場合、立ち見になることを
事前に理解しておく必要があります。

こちらに神前式の費用を
より詳しくまとめているので
参考にしてくださいね。

⇒神前式にかかる費用の相場は?必要項目のリストも大公開!

親族紹介ってなに?基本の順番も

神前式の前に行われる「親族紹介」

よく聞く言葉ではあるけれど、
実際にはどのようなことをしているのでしょうか?

まず、親族紹介をするかしないかは自由です。

必ずしなければいけないというものではありません。

ですが、神前式の場合は基本的な流れとして
親族紹介の後に挙式を行うケースが多くなっています。

親族紹介を行う上で重要になってくるのが
両家の控室です。

両家の控室は、
一つの部屋を襖やパテ―ションで仕切り、
それぞれ新郎家と新婦家が控室として使用します。

本来であれば、新郎新婦は
親族が到着する前に別々にお仕度を済ませ、
両親と一緒に親族を出迎えます。

そして親族紹介の時刻になったら、
襖などを開けて、親族の初顔合わせとなるのです。

この時に、相手の親族に対して行われるのが
親族紹介です。

親族紹介の方法は2つあります。

  • 代表者が親族全員を紹介する
  • 1人1人が自己紹介をする

どちらの方法をとってもかまいませんが、
代表者が行う場合は
本家や父親が行うことが多いようです。

順番は新郎側から、紹介は新郎新婦から見て
間柄が近い順です。

新郎父→新郎母→兄弟姉妹→祖父母
といった感じですね。

代表者が紹介する場合は、敬称は付けず
「新郎の叔父の〇〇でございます」
と言うのが一般的です。

新郎側の紹介が済んだら新婦側の紹介を行い、
その後に花嫁行列で本殿へと向かいます。

これが一般的な親族紹介の内容ですが、
時代とともに親族紹介も変化してきています。

新郎新婦は挙式のリハーサルなどもあるため、
親族紹介の時間になってから
控室へ入ることも多いですし、
同じ部屋で支度をすることが一般的になっています。

そして近年多いのは、披露宴の司会者に
親族紹介も依頼するケースです。

これはホテルや専門式場の神殿で
挙式が行われることが多くなったためだと思われます。

また、昨今では「これから結婚するのに
両家を隔てておく必要はない」という考え方から、
控室を両家合同にするケースも増えています。

その場合は親族紹介を省略することも多く、
両家の交流パーティのような雰囲気になります。

友人を呼ぶ場合は、友人たちの待機場所にも
配慮が必要になります。

神社内を散策してその時刻を待ってもらうのか、
別に待機場所を用意するのか、
その場になって慌てないよう決めておきましょう。

自分たちの結婚式にはどのスタイルが合うのか
じっくり検討して決めたいですね。

神前式後のパーティは親族のみの会食?別日の披露宴もアリ?

神前式のプランを見ていると、
挙式+会食という内容が多いことに気がつきます。

「神前式の後は、
豪勢な披露宴はやっちゃいけないの?」
と思う人もいるかもしれませんね。

そんなことはありません。

チャペルなどでの挙式と同様、
神前式の後は盛大に盛り上がりましょう。

ですが一つ注意が必要なのは、
挙式を神社で行う場合、
ワンストップで食事も行いたいのなら、
盛大な披露宴は難しいということです。

神社の中には、食事ができる施設を
併設しているところもあります。

また、近隣の料亭へ行き、
親族のみで会食をするという流れもいいでしょう。

ですが大人数を呼ぶ披露宴を行う場合は、
挙式後のゲストの誘導や
挙式中に披露宴会場へ集まる
ゲストのコントロールが必要になります。

それらを行うことが難しいと判断される場合は、
披露宴を別日で行うことも一つの選択肢になります。

また、自分たちの居住地と遠く離れた神社で
神前式を行う場合も、
披露宴は居住地へ帰ってから
別日に行う方がゲストの負担も少なくて済むでしょう。

披露宴から友人を招待するのは失礼じゃない?

「挙式は親族のみで」という判断をした場合、
気になるのはやっぱり、
披露宴から呼ばれる友人のことですよね。

大切な友人を披露宴から招待することに
抵抗がある人もいるでしょう。

ですが友人も、神前式を行う際の事情は
理解してくれるはずです。

失礼にはなりませんし、
「ごめんね」という気持ちよりも、
その分披露宴を楽しんでもらうことを考えましょう。

とはいえ、せっかくの神前式。

友人たちにもその様子を見てもらいたい!

そんな時は挙式のビデオ撮影を依頼しましょう。

神前式は基本的に撮影はNGですが、
記録として残すための撮影であれば
許可してもらえることがほとんど。

神前式直後の披露宴で映像を流せる会場であれば、
リアルタイムに近い形で
友人たちにも挙式の様子を楽しんでもらえます。

もしもそれが難しい場合は
披露宴の日を後日に設定するのも一つの方法です。

神前式後の披露宴の流れは?別会場へ移動の段取りも

神前式を披露宴会場とは異なる場所で行う場合、
もっとも配慮しなければならないのは
挙式前後の流れです。

現地集合・現地解散・
挙式後は各自で披露宴会場へ向かってください

という案内でも悪くはありませんが、
わざわざ足を運んでくれるゲストには
もう少し配慮したいところ。

まずは挙式を申し込む段階で、
以下の点を確認しておきましょう。

  • 駐車場は何台分確保できるか
  • バスの乗り入れは可能か
    可能な場合は、バスの大きさはどこまでか
  • 親族控室は何時から使用可能か
  • 親族集合写真を敷地内で撮影することは可能か

当日は、自家用車でやってくる親族もいます。

もしも台数が事前に把握できる場合は、
あらかじめ神社にその台数を伝えておきましょう。

ですが、挙式後に別の場所で披露宴を行う場合は、
集合場所を披露宴会場にして、
会場から神社までのバスを手配した方が安心です
(会場から許可をもらいましょう)。

到着時刻を親族控室の使用可能時刻に合わせれば、
親族がバラバラに神社に到着することを防げますし、
挙式後もバスに乗って
一斉に披露宴会場まで運ぶことができます。

親族集合写真を神社の敷地内で撮影する場合は、
挙式後がおすすめです。

本殿から退出したのちに、そのまま撮影し、
撮影後にバスに乗ってもらえば、
よりスムーズにことが運ぶでしょう。

バスを手配する場合は、集合場所と集合時刻を
招待状に別紙で同封しましょう。

バスを手配しない場合でも、
挙式後の移動手段や、
披露宴会場への集合時刻についてのご案内
お忘れなく。

もう一つ忘れてはいけないのが、
披露宴から出席するゲストの動きです。

友人をはじめとする披露宴からの出席者は
挙式中に披露宴会場へ集まってきます。

挙式に列席しない友人に
受付を依頼しておきましょう。

まとめ

結婚式については、人それぞれ
さまざまな考え方を持っています。

そのどれもが間違ってはおらず、
正しいとも言い切れません。

大切なのは
「自分がなぜその挙式スタイルを選び、
誰にその瞬間を見てもらいたいか」ということ。

挙式について深く考えることが
おふたりが結婚式をする意味になります。

神前式を検討しているなら、
こちらの記事にも目を通してみましょう。

⇒神前式とはどんな挙式のこと?流れから費用まで徹底解説

それではどうか、素敵な結婚式を……☆


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