多くの結婚式場が行っているブライダルフェア。
その内容を見てみると、実に多彩な内容が
盛り込まれていることがわかります。
本番さながらのお料理を試食にドレスの試着、
ネイルやハンドエステ、
ブースを通るたびに渡される
引出物サンプルの数々…。
お得感満載のブライダルフェアですが、
本当に無料なのか
疑わしくなるような内容もありますよね。
現状、多くの結婚式場は
ブライダルフェアの参加に
料金を発生させていません。
結婚式場がこれほどまでのお得な内容を
無料で提供しているのはなぜなのでしょうか?
ウラはないのか?
自分にとっての不利益はないのか?
心配になることもありますよね。
今回は、数多くのブライダルフェアを
プロデュースしてきたフリーランスの
ウェディングプランナーが、その疑問に
お答えします。
ブライダルフェアって本当に料金はかからないの?
その内容がどんなに充実していても
特別な記載がない限り、
ブライダルフェアに参加するだけでは
料金はかかりません。
現地までの交通費や
駐車場料金などはかかりますが、
ブライダルフェアそのものは
何時間いても無料で楽しむことができます。
会場見学やお料理の試食はもちろん、
模擬挙式や模擬披露宴の見学、
見積もりの提示まで、
料金を請求されることはありません。
一部例外として、
「ブライダルフェアで行われている
このイベントに参加するためには
料金がかかる」というケースもあります。
その場合も、告知にその旨が
明記されていることがほとんどなので、
料金のことは心配せずに参加しましょう。
ブライダルフェアが料金無料の理由とは?
それではなぜ、多くの結婚式場は
ブライダルフェアを
無料で行っているのでしょうか?
それは、ブライダルフェアを行う目的が
「新規の顧客を得る」ことにあるからです。
「結婚式をしようかな」と考えているカップルを
自分の会場で決めてもらうためには
それなりの検討材料を与える必要があります。
それが、会場見学であり、お料理の試食であり、
ドレスや引出物の展示なのです。
ただ、このような内容は、
結婚式場であればどこも考えることであり、
こればかりをやっていたのでは
他会場との差別化ができなくなります。
お客様を逃がさないためには、
他会場よりも充実した内容の
ブライダルフェアである必要があります。
会場間の競争が激化した結果、
無料とは信じられないような
お得感満載の内容になっているというわけです。
顧客争奪戦であったとしても
これから結婚式を考えている人にとっては
うれしい現状ですよね。
「そんなにがんばって赤字にならないの?」
という疑問を持つ人もいるでしょう。
ブライダルフェアに参加すると、
数多くのドレスショップやギフトショップが
それぞれのブースで展示を行っていることに
気づきます。
結婚式は、すべてを会場が一手に
引き受けているわけではなく、
さまざまな企業との連携や
相互利益の上に成り立っています。
結婚式場は、提携企業があるから結婚式ができ、
提携企業は、結婚式場があるから
結婚式の仕事ができる という仕組みです。
少しビジネスライクな話になってしまいましたが、
このようなブライダルならではの特性ゆえに
お客様から料金をいただかなくても
ブライダルフェアが成り立っているのです。
料金不要!無料ブライダルフェアを探す方法とは?
先述のとおり、多くのブライダルフェアは
参加費は無料です。
それだけでもうれしいのですが、
実は昨今は、多くの結婚式場が
「結婚式場検索サービス」や
「結婚式場比較サイト」などへ
広告の掲載を行っています。
そのようなサービスやサイトを通して
ブライダルフェアへの参加を予約すると
さらにお得に!
このようなサービスを利用するメリットは、
商品券がもらえるだけではありません。
さまざまな結婚式場のブライダルフェアの内容を
比較・検討できるため、
より自分たちに合うブライダルフェアを
ピックアップすることができます。
そのため、自力で一か所ずつ情報を収集するよりも
効率的に情報を集められるのです。
会場に直接申し込む場合では、
適応されない特典も多いので、
ブライダルフェアへの参加を検討している人は
要チェックですね。
ブライダルフェアは勧誘がひどい?強引な契約はある?
「ブライダルフェアへ参加したいけれど、
営業マンに勧誘されるのはイヤ」
という人もいるでしょう。
ブライダルフェアへ行くと、
アンケートへの記入を求められます。
氏名や住所などのパーソナルデータを
会場側に提示することになるのです。
もちろん、記入を拒否することもできますが、
より詳しく話を聞きたい時は
どうしても必要な条件であると
認識した方がいいでしょう。
そのほか、結婚式を考えている時期や
検討している他会場など、
かなり詳しく情報を提供することになります。
「時期や日にちは
空いているかどうかを確認するため」
「検討している会場は、その会場よりも
安い見積もりを提示してもらうため」
と割り切ると、気持ちが楽になりますよ。
会場側はその情報をもとに、
よりニーズに合う結婚式を提案し、
成約へとつなげようとします。
ですがこれが「ひどい勧誘」かと言うと、
そうではないと感じる人の方が多いでしょう。
一生に一度の結婚式をする場所を決めるには
詳しい話を聞く必要もありますし、
次回のブライダルフェアやお得な情報は
案内してもらった方がいいですよね。
もしもそのような勧誘が不要なのであれば
その旨をしっかりと伝えれば
DMの発送や訪問を止めてくれます。
口頭で言う勇気がなければ、
アンケート用紙の余白にでも
わかるように「DM・訪問不要」と
書いておくという方法もあります。
「強引な契約」についても
それほど心配はいらないでしょう。
会場側にとって一番怖いのは
「自分たちが嫌われることで
お客様が他会場へ流れること」です。
強引に契約を迫っても
他会場にそのことを相談され、
キャンセルになってしまっては
元も子もないのです。
結婚式の仕事は、とにかくイメージが大切。
そのことは、
結婚式場で働くスタッフのほとんどが
しっかり心得ています。
とは言っても、働いているスタッフも十人十色。
中には、自分の成績のために
強引な契約を迫る担当者もいるかもしれません。
もしも運悪く、
そのような目に遭ったとしても
その会場の上席に相談することで
事態は改善します。
その結婚式場のスタッフは、
その担当者だけではないのですから。
まとめ
結婚式を考えているおふたりにとって
ブライダルフェアは
無料で結婚式の雰囲気を体験できる
見逃せないイベントです。
ブライダルフェア当日は
多くの人が結婚式場に集まるため、
個別の相談会よりも気軽に
自分たちの結婚式について
相談することもできます。
初めてのブライダルフェアへの参加で
どう準備していいのかわからないという場合は、
以下の記事でポイントを確認しておくと
安心ですよ。
⇒ブライダルフェアの準備!初心者が注意すべき3つのポイントとは?
結婚式場というのは不思議な場所で
公共の場であるにもかかわらず、
誰かの結婚式にでも呼ばれない限り
足を踏み入れる機会も少ないもの。
ブライダルフェアは、そんな
「結婚式場の敷居の高さ」も解消してくれます。
「ここに行ってみたい」という
インスピレーションが働いたら、
まずはブライダルフェアの予約を入れることから
始めましょう。